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来てしまった。
ここに来たからって、シーくんが居るとは限らない、でもこないだ、アオが”留守番ご苦労”って、言ってたし、もしかしたら…。
「あれ?サっちゃん?」
「えっ」
「どした?入りなよ」
それでも戸惑う私に。
「今コーしかいないから、アイツも寝てっかもだし」
アオは、背中を押すように、階段を降りさせた。
扉を開けると、店内には誰もいなくて、アオが照明のスイッチをいれながら。
「やっぱ、あいつ寝てんな。奥に部屋あってさ、そこが仮眠室兼イーグルの作業場なんだよ」
「あのっ、ごめんなさい」
「ん?なにが?」
「こないだ、人前でアオがイーグルって…」
「あいつらは知ってるから平気、それよりサっちゃんホットチョコ飲む?」
温かいチョコ?ドロドロになったチョコを、食べるんじゃなくて飲む?
私が、不思議そうな顔をしてるのに気付いたのか、アオはクスクス笑いながら。
「作るから、飲めなかったら残していいよ」
そう言って、カウンターの向こう側へ行って、作業を始めた。
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