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「サっちゃんは、ダーメ」
「?」
「あいつ寝起き悪いからさ、何かあったら大変だし」
そうなんだ…。
寝起き悪いって、どんな、なんだろう。
タクマは私が起きると、すでに起きてるから、私がタクマを起こした事がない。
その前に、タクマが寝てるとこさえ見た事ない。
「ダレが寝起き悪いって?」
「ん?コウ」
「てめぇに起こされた、記憶なんかねぇけどな」
「そうだっけ?」
起きてきたコーは、こないだ見たコーと代わりなく、完璧な状態だった。
そして、私を横目でチラッと見て、アオの方に視線を向けて。
「朝勃ちしてても、サナに手なんか出さねぇよ、バカっ」
「そりゃ良かった」
アサダチ?って何だろう。
アオの袖をツンツンと引っ張って。
「アオ、アサダチってなに?」
「・・・えっ?、えーっと、タクマはシなかった?。お前、枯れてんのか?」
「あ?わざわざ、言った事ねぇだけだよ」
「サナに変なコト教えんなっ。サナ、知らなくていいコトだからな、記憶から消していいぞ」
「俺じゃねーじゃん、コウが悪ぃんだからなっ、おい、コウっ呑気にタバコなんて吸ってんじゃねぇ」
本当に、この4人は仲良しなんだっていうのが、伝わってくる。
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