3.Crow

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<Crow> ここが、サナが言ってた場所か。 「誰だ」 こいつが、東城 光輝だろうな。 「いつぞやは、サナを助けてくれて、ありがとう」 これは、ボクの本心だ。 どれだけ、敵意をむき出しにされようとも、サナが無事だった事の方が、ボクには大事なこと。 そして、何でこんな状況なのか分からないが、ボクの可愛い姫は、神代の腕の中で眠っている。 「こんな顔して眠るんだね、本当に可愛いな、まさしく眠り姫ってところかな」 「あ?」 今にも、噛み付きそうな表情で、ボクを見る神代と大崎。 ただ1人、櫻井だけは”無”だった。 ボクが誰か気づき、己を悟らせないようって感じかい? 「てめぇ、カラスか」 「なんで、わざわざ日本訳するかな、まっいいけど。どっちでも」 他人に、どう呼ばれたって構わない。 ボクは、サナ以外の人間に、興味なんか無いからね。 ボクの世界には、サナだけいれば、それでいいんだ。 狂ってる? 知ってるよ。 ボクはサナに、もう1度会うために、どんな事でもガマンした。 サナに会うために、どんな事でもした。 そして、サナの傍に、今こうしているんだ。
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