3.Crow

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扉が開き、眞鍋が顔出す。 「サナさん、運びますか?」 「いや、いい。1時間ほど自由にしててくれ」 「承知しました」 再び、サナへ視線をやった。 そんな、安心しきったように身を委ねているのに、なんで自分の気持ちに、気付かないんだか。 どうすれば気づくんだろうね、サナは。 「お前は、サナが人殺しって言ってる意味を、知ってるか?」 「知ってるさ、もちろん」 「サナは、本当にっ」 「それを、知ってどうする」 ボクは、大崎の言葉を遮った。 「変わんねぇよ、ただ、サナの背負ってるモンを知りてぇ」 答えたのは、神代だった。 ブレないねぇ、キミ。 「サナが、直接手にかけたかって話ならNOだ、サナが誰かに依頼したか、それもNOだ」 「遠まわしな言い方やめろ」 「その話を、ちゃんと知りたいなら、最初から話す必要がある」 サナは、望まないだろう。 寧ろ、知られたくないだろう。 でもボクは、この4人にーー神代 匠真に懸けたい。
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