3.Crow

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人形のように、着飾らせて写真を撮るヤツ。 自分のモノを、ボクに咥えさせるヤツ。 体を好き放題、スるヤツ。 アイツらは、何でもアリだった。 ボクは奴隷であり、人形だった。 初めて、公園って所で1人になれた。 そこには、同じ年の人間が楽しそうに遊んでいて、ボクは一緒に遊びたかった。 けれど、言葉が分からない…。 その子達が、何を言ってるのか、分からなかったんだ。 ボクは、世界で1番話されている言葉、英語で話しかけてみた。 すると、子供達は顔をしかめて、母親達の所へ逃げて行ってしまった。 なぜ逃げられたのかさえ、分からないまま、呆然と立ち尽くした。 さっきまであった、楽しそうな笑い声はなくなり、静まりかえる公園。 「あちょぶ?こっち」 そんな時、ボクの手を、小さな手が掴んできて、分からない言葉を、言いながら引っ張った。 「おちろを、ちゅくんの」 「Ochiro?」 「うんっ、おちろ」 キラキラした瞳で、愛らしい笑顔を向けた女の子は、言葉が通じない事なんて、お構いなしだった。 ボクは嬉しかった、言葉なんてどうでもいい、何語とか関係ない。 だって、ほらっ、こんなにも楽しいんだから。
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