プロローグ

1/2
前へ
/8ページ
次へ

プロローグ

少年は言った、燃える瞳で。 あれはもともと、俺たち一族が暮らす土地だった。それをやつらが、誰のものでもない土地だからと、法手続きをして自分のものにした。そう、法を盾に乗っ取ったんだ。そんな卑怯な真似、赦せるわけがない。他の仲間が諦めても、俺だけは赦さない。この腕一本で、取り戻してみせる。何年かかろうとも、いつか、きっと—。 「だからさ。あんたは、それを見届けてくれよ」 それは、遠い日の約束。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加