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今日の付け合わせは、ミルコ族に伝わる野菜料理。これは、オレリアがシャトランから教えてもらった料理でもある。
――アーネストはね、昔からこれが好きだったのよ。お肉ばかり食べる子だったんだけど、この料理であれば野菜も食べられるって。
シャトランには感謝しかない。
トレイに料理を並べ終えたオレリアは、それをワゴンの上にのせた。ワゴンを押して、先ほどの席に向かう。
「お待たせしました。おすすめランチ二つになります」
アーネストの前に料理を並べるが、緊張のあまり手がぷるぷると震えた。
「ごゆっくりどうぞ」
もしかしたら、声も震えていたかもしれない。急いで厨房のほうに戻る。
「エミさん、エミさん。どうしましょう、どうしましょう」
「よかったね。最近、閣下がこちらに来てくれなくてね。心配していたところだったんだよ」
「そうなんですか?」
「そうそう。ここ、一か月くらいかね。ぱたっと食堂に来なくなって、何を食べているんだろうという話になったのさ。まぁ、あの人なら霞でも食べて生きていそうだけど」
一か月前。それはオレリアがアーネストから手紙を受け取った時期と一致するのではないだろうか。
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