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「あとから駄目だと言われても、やめられないからな。後悔、するなよ……」
「しません」
答えるや否や、抱きかかえられて寝室へと連れていかれる。
どさりと寝台におろされ、彼は手早く服を脱ぐ。衣擦れの音がする。真っ暗でよく見えないが、見えないほうがいいのかもしれない。少しずつ目が慣れてくる。
目の前に影が迫った。
恐ろしくなって手を伸ばせば、硬い人肌に触れた。
「おい」
「ひゃっ……ご、ごめんなさい。つい、珍しくて……」
これが男性の胸板。暗闇に慣れた目によって、アーネストの胸元をわさわさと触れている自身の手が見えた。
「お前も脱げ。いや、俺が脱がせよう」
こんな暗闇にもかかわらず、アーネストの手は的確にオレリアのブラウスの釦を、一つ一つ外していく。
「ほら、身体を浮かせ」
まるで赤ん坊の着替えのよう。言われるがまま、されるがまま。
手をあげ腰を浮かすと、すべてをするりと脱がされた。下着も脱がされ、くまなく裸体を彼の前に晒している。それでも、灯りのない室内がオレリアを大胆にさせた。
胸を両腕で隠しつつ、目の前の男をじっと見る。
「初めてなので……やさしくしてください……」
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