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「そういうことって、どういうことですか?」
「俺のことを好きだとか、幸せだとか。そういうことだ」
「だって、本当のことなんですもの。アーネストさまと離れていた十二年間、気持ちを伝えられなかったから。今、伝えているんです」
オレリアが食い入るようにアーネストを見ると、彼はぷいっと顔を背けてから食事を再開させる。
間違いなくアーネストは照れている。マルガレットの情報通りだ。
恥ずかしがれば、彼が今の言葉を受け入れた証拠である。アーネストは、気持ちを真っ直ぐにぶつけられるのに慣れていない。だから、オレリアが作った料理も「美味しい」とは言ってくれない。リリーが作った料理には言ってくれたのに。
オレリアはほんのりと口元をほころばせてから、スープに口をつけた。
「……悪かったな」
食事を終えて、アーネストがぼそりと呟く。彼はそうやって謝罪するのが癖になってしまったのだろうか。何かあるたびに「すまなかった」「悪かった」と言う。
「アーネストさま。気にしすぎです……片づけますね」
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