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「あ、はい。食堂ですからまかないがありましたし。それ以外でも、必要な食材は食堂から分けてもらえたので」
こちらに移ってからは、敷地内に商人が必要な物を定期的に売りにくるため、やはり街の中を出歩く必要がない。あまり街の中を一人で出歩かないようにと、ダスティンからも言われていたので、それはそれで助かっているのだが。
「今日は、アーネストさまと一緒だから、どこでも行けますね」
オレリアの言葉にアーネストは戸惑いつつも「そうだな」と言った。
朝食を終え、片付けをしてから、オレリアは着替える。せっかくのアーネストとのお出かけである。少しでもかわいい姿を見せたいというのが女心。だけど、ガイロの街を歩いているときは、アーネストがアーネストと知られるのはよくないらしい。つまり、お忍びと呼ばれるような、そのような形で出かけたいとのことだった。
やはり、軍人としてのアーネストは、ガイロの街でも有名人なのだろう。
「お待たせしました」
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