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オレリアは淡い黄色のワンピースを選んだ。髪は大きな帽子の中に入れ込んだ。オレリアの髪の色は、ハバリー国内では珍しいため目立ってしまう。アーネストと顔を合わせたときに、黒に染めていた髪を元の色に戻してしまったため、また黒髪にするというのはそれなりに時間と手間がかかる。
「では、いくか」
アーネストは綿のシャツにパンツ姿である。色合いも地味な朽葉色。それに濃い茶色の上着を羽織って、軍人には見えない。酒場で管を巻いているような、どこにでもいるような男性なのだが、それでもオレリアにとっては特別に見えた。
「はい」
オレリアはアーネストの手を取った。剣だこのあるごつごつとした手がオレリアの手を大きく包み込む。
人目を避けるようにして、裏口を使って軍敷地から出た。
空がすっきりと青く、薄い雲がところどころ散っている。太陽は金色に輝いて、やさしい光を地上に届けていた。暑くもない、穏やかな天気である。
「あ、あそこが食堂ですね」
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