第二十四話

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 彼女は出会ったときから、聡い子だった。度胸もある。そして何よりも、粘り強い。 「ハバリーの闘神さんよ」  相手は剣を向けたまま、間合いを詰めてくる。一対三であれば、やはりアーネストのほうが不利である。  アーネストも腰ベルトにかけていた短剣を手にする。それはちょうど上着で隠れていて、誰もアーネストが短剣を忍ばせていただなんて思わないだろう。
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