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「とても子どもらしくない。少なくともミルコ族の子どもたちは、あのような振る舞いをしないでしょう」
「お義母様。私もそう思いました。だけど挨拶の仕方がとてもきれいだし、食事をしているときの所作も。私が教えてほしいくらいだわ」
そう言ったマルガレットのナイフさばきは、オレリアよりも見劣りした。
「ふん。何もあの子に腹を立てたわけじゃない。あの子を花嫁としてこちらに差し出したトラゴスに腹を立てているだけだ。別に、アーネストがあの子と結婚することに異論がないのであれば、儂から言うことは何もない」
「そもそも俺は結婚する気などなかったからな」
それは偽りのないアーネストの本音である。
しかし、この年まで独りでいると、女性のほうから寄ってくるのが面倒くさかった。いや女性だけではない。適齢期の女性を持つ、その親もだ。
だから相手が子どもといえどもこの結婚は都合がいい。結婚さえしてしまえば、アーネストの妻の座を狙っていた彼女らも、おとなしくなるだろう。
少なくともこの場にいる五人のうち四人は、オレリアを認めている。残りの一人は微妙なところだが、オレリアを嫌っているわけではなさそうだ。
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