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第八話
ハバリー国の闘神とも呼ばれる男、アーネストの妻となったオレリアであるが、結婚したからといっていきなり大人になるわけではない。次の誕生日がくるまでは八歳のままであるし、やはり胸もお尻もぺったんこのままで、急激に育つわけでもない。
そんなオレリアの後見人として族長、つまり国王の父親であるデンスが名乗りあげたとのこと。それは、結婚式を挙げる前日に決まったのだとか。
未成年で不安定な子どもには、ハバリー国内での後見人をつけたほうがいいと、デンス自ら提案したそうだ。アーネストの妻という立場はあるのだが、それでも子どもは子ども。夫の他にも必要だろうと思ったようだ。
しかし、それが今となっては功を奏している。なによりも、夫のアーネストが不在になってしまったからだ。
デンスがいなかったら、オレリアを守ってくれる人物はいなかっただろう。いくらダスティンとマルガレットがオレリアの味方だとしても。
「族長?」
後見人となったデンスをなんて呼んだらいいか、それがオレリアの最大の悩みであった。彼はミルコ族の族長だった。
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