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そしてオレリアは、ガイロの街へいるアーネストに手紙を書いた。会えないのであれば、やはり手紙くらいで近況を知らせたい。
後見人となったデンスが、オレリアから「お義父さま」と呼ばれたがっていたことを書いてみた。だけど、これでは自惚れになってしまうだろうかと思い、メーラに相談する。
「気にする必要はないと思いますよ。オレリア様がどう思ったかを素直に書けば、閣下も喜ばれると思います」
「そうなの?」
考えてみたら誰かに手紙を書くのも初めてのこと。うまく書けたかどうかはわからない。だけど、メーラの言葉を信じて、オレリアが思ったことを素直に書いた。
だけど、いつまで待ってもアーネストからの返事はこなかった。
アーネストと結婚して一年が経った。オレリアは九歳になった。この一年間、オレリアはハバリー国の国民としての振舞い方を学んだ。
特にミルコ族は、アーネストが言っていたように、自分のことは自分でやるというのが基本精神である。
それから、もう一つ。ミルコ族の伝統を教えてもらった。それは王妃となったマルガレットも例外ではなく、国王のダスティンもそれに則っている。
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