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やがて、何度も何度も試作品を作り、試し、失敗し、を繰り返し、ついに……。
「できた!俺作、『のびすぎるチーズ』!」
目の前の皿の上には、長方形の小さめのチーズが。
「ふふふ……さて、早速……」
チーズをレンジに入れ、加熱する。チン、と音が立ち、取り出す。
さっきより少し膨らんだ、チーズができた。
「それじゃあ、どこまてのびるかやってみるか」
俺はチーズの一角を持って、引っ張った。
「お……おおおおぉぉ!?」
どんどん、どんどんのびていく。
「す、凄いぞこれは……!」
俺はメジャーを持ち、チーズの横にセットする。固定して、チーズを引っ張りながらメジャーものばしていく。チーズは留まることを知らず、未だ余裕だ。
「こ、これはもしかして、俺、凄いことしちゃった感じ!?」
家の中では収まりきらなくなって、家の外に出る。
幸い、俺が住んでいるのはド田舎のため、周りには何も無い。好きなだけのばせる。
「よぅし……どこまで行けるかやってみよう!」
お腹が空いたらつまめばいいし。
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