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食人鬼
ワタシは、ますます、パニックになる。
彼が、左頬を叩く。
「………なにが理解できないの?」
ワタシは焦る。この人の言葉の意味が分からないよ。
「もしかして、どうなるかが気になるの?」
ワタシは、ウンと頷く。
「……待ってね。今から見せるから」
彼は、大きな冷蔵庫から、なにか取り出す。
「…ほら、見てご覧。私と一夜を過ごした女の子達だよ」
それは、サランラップされた、人間の頭だった。
腐敗臭がひどく、吐きそうになる。
「……大きな声出さないなら、口枷を外してあげるよ?どうする?もし、大声出したら」
彼は、ナタをどこから出したのか、ナタで、人間の頭に叩き込む。
ワタシは、頷き、彼は口枷を外してくれた。
ワタシは、吐いてしまう。ひどい腐敗臭だからだ。
「…君もこうなるからね?さぁ、30日後が楽しみだよ」
ワタシは理解した。この人、人間を食べる悪魔だと。
また、口枷をしようとするので、言う。
「や、やめて、く、ください。お願いします。大きな声出さないですから」
彼は、ニヤリと笑いながら、答えた。
「理解ありがとうございます。では、君、カエデちゃん、SEXしようか?もし、満足させたなら、生かしてあげるよ?どうする?性処理になるかい?」
「……本当に生かしてくれますか?本当ですか?」
彼は、ワタシを舐めるような目で身体を見て、答える。
「……いいですよ。ただし」
間を空けて言う。
「ここから出さないよ?それでいいかな?」
ワタシは、助かるなら彼の言葉を信じて言う。
「…分かりました」
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