5人が本棚に入れています
本棚に追加
不幸せ
「オラ!!この馬鹿!!はよ、やれや!!トロいんだよ!」
今日も怒られた。
私、佐久間りょうすけは、毎日怒られていた。
18歳まで、高校生だったが、高校でて、すぐに、就活した。
親とは、暮らさず、一人暮らしをしていた。
今の仕事は6年続けていた。
精肉加工工場に勤めていた。
私は、怒られながら、明日のことを考えていた。
どうすれば、社会に貢献できるかと。
24歳になり、そんなことを考えていた。
「……おい、聞いてるのか?この馬鹿!」
工場長、直々に叱られていた。
もう慣れた。そして、周りからも馬鹿にされていた。慣れとは恐ろしいな。
私は、どうも、普通の人と違うと考えていた。
周りの人間が嫌いだった。会話してもつまらない。
そして、一時間叱られ、職務に戻る。
豚を、加工していた。と言っても、そのままの姿ではなく、加工され、それを解凍し、肉をひき肉にしていた。
「………なんで、怒られるのかな?」
僕はボソッとつぶやく。
社会に貢献したい。
私は、選ばれた人間だ。
そう思い、職務を果たし、帰っていく。
アパートに帰り、服を着替える。
職場から、持って帰った、ナイロンエプロンを身に着け、そろそろ、食べ頃かな?と思い、肉切り包丁と糸ノコを取り出し、絶食、5日間かけた、獲物を解体することにした。
獲物は、動かない。死んだかな?
脈を測る。うん。脈アリだ。
「〜〜!!〜〜!?」
私は、にやりと笑い、思いっ切り、頭をトンカチで獲物を殴った。
綺麗な血がブシャと飛ぶ。
そして、脚立を取り出し、小さく抵抗する獲物を逆さまに吊るした。
私は、獲物に耳打ちをする。
「…………いただきます」
首を、ナイフで切る。
ブシャーと血のシャワーが出来た。下にタライを置いといて良かった。
獲物は、ビクッビクッ!!と数秒間動き、動かなくなる。
さぁ、解体の時間だ。
何時間、解体したか分からない。だが、食べられる部位と食べられない部位は、細かく分けた。
まだ、新鮮なので、焼き肉にすることにした。
どうも、深夜になってしまった。
「お腹空いたな」
そして、野菜無しの焼き肉にした。タレは、醤油だ。薬味はニンニク。
しばらく、食料は大丈夫。
残骸は、また、海に捨てればいいだろうと考える。
最初のコメントを投稿しよう!