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前日セットしたスマホのアラームが鳴る。
私はいつもと同じ時間に重たくなった瞼を開ける。
部屋の中はまだ暗い。
うっすらとだけど、カーテンの隙間から日の光が揺れるのが見える。
部屋の中の埃が太陽光をそう私に見させるのだ。
時間を確認すると6時10分を回ったところ。
私はすぐに二度目のアラームが鳴らないように画面をタップした。
いつもなら二度寝してしまうところだが、今日は違う。
まだ血流の回っていない額は重い。私はベッドの隣にある棚の方へゆっくりと手を伸ばすと、昨日開けたペットボトルに口をつける。
水分がゆっくりと喉を通り、そして胃の方へ流れると、不思議と全身へエネルギーが満たされて行くのを感じる。ゆっくりと起き上がったあと、疲れを外へ外へと解放するように大きく腕を伸ばしてのびをする。
「はっ」
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