成田空港から飛行機で13時間

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 前日セットしたスマホのアラームが鳴る。  私はいつもと同じ時間に重たくなった瞼を開ける。  部屋の中はまだ暗い。  うっすらとだけど、カーテンの隙間から日の光が揺れるのが見える。  部屋の中の埃が太陽光をそう私に見させるのだ。  時間を確認すると6時10分を回ったところ。  私はすぐに二度目のアラームが鳴らないように画面をタップした。  いつもなら二度寝してしまうところだが、今日は違う。  まだ血流の回っていない額は重い。私はベッドの隣にある棚の方へゆっくりと手を伸ばすと、昨日開けたペットボトルに口をつける。  水分がゆっくりと喉を通り、そして胃の方へ流れると、不思議と全身へエネルギーが満たされて行くのを感じる。ゆっくりと起き上がったあと、疲れを外へ外へと解放するように大きく腕を伸ばしてのびをする。 「はっ」
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