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友達
清水喜美子と一緒に事故に遭った友達は磯田くるみと佐山ゆずだった。同じ病院の別の病室に入院しているくるみとゆずは喜美子の事が心配で仕方なかった。
「伊藤先生、喜美子が目を覚ましたって本当ですか?」
「話せるんですか?病室に行っても大丈夫なんですか?」
担当医の伊藤文也は言った「明日検査をしてからだなー。異常がなければ清水さんの病室に行ってもいいよ。でも清水さん頭を強く打って記憶喪失らしいんだ。明日の検査で脳に出血とかなければ頭に衝撃を受けて一時的な記憶喪失だと思うから治ると思いますのでまずは明日の検査次第です」
それを聞いたくるみとゆずは伊藤文也に言った。
「先生、もし明日の検査で何もなければどうしたら喜美子の記憶は元に戻るんですか?」
伊藤は言った「少しずつ刺激を与えると元に戻る場合があります。それと3人の間でしかわからない事を話すとか?思い出の場所に退院したら連れて行くとかね」
ゆずは担当医の伊藤に言った「そうですか〜先生お願いがあります。明日の検査結果で異常がなければ私とくるみと喜美子の3人だけで話をさせてください。10分くらいならいいですよね?
思い出すかもしれない方法を試したいんです。
少しの刺激なんですが〜」
担当医の伊藤文也は言った「わかった。10分だけですよ。でも少しだけですよ。あまり強い刺激は良くないですから」
ゆずとくるみは「わかりました」
そう伊藤文也に言った。
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