星の瞬く音

約束

　週が明けて、また忙しさが戻ってくる。
　先輩の復帰まであと1週間、踏ん張るしかない。
　連日の早出と残業。おでこが荒れた。

　そんな時、1通のメールに気づく。
　重岡さんからだった。
　そういえばこの前のランチの時、連絡先を交換したんだった。

『もし良かったら、またランチをご一緒しましょう』

　日付を見ると、昨日来たメールだった。
　スマホをいじる余裕もなかったから、気づくのが遅れた。
　慌てて返信する。

『返信が遅くなってごめんなさい、今仕事が大変で。ぜひランチしましょう。あーちゃんにも声かけておきますね』

　すぐに返信が来た。

『お仕事お疲れさまです。できれば今度は2人でランチをと思ってます。難しいですか？』

　……2人で？あーちゃんと森本さんは抜きで？
　まあ、ランチならいいか。夜じゃないし。

『難しくないです。2人でランチしましょう』

　こうして2人で会うことになった。