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「お前は何度同じ罪を繰り返すのか。」
ここは一切の苦しみがないと言われる天界。人々は舞い、建物にはきらびやかな装飾がなされている。そんな天界で、王は静かに怒る。否、怒りと言うよりは呆れに近い何かであった。
「あの……その……。苦手なものは苦手でして……。」
その昔、竹取の翁にかぐや姫と名付けられた彼女は言う。そう、同じ罪を再び犯してしまったのだ。便乗上、ここではかぐや姫と呼ぶことにしよう。
「そんなものは知らぬ。決まり事が守れぬなら、もう一度罰を受ければ良い。」
王はそうとだけ言い、軽く手を上下させた。その瞬間、かぐや姫の姿が消えた。
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