1人が本棚に入れています
本棚に追加
/185ページ
初ノ花怪異談03話ハチミツ
あれは、そうお母様とデパートで珍しいハチミツの買った帰り時だった。
私とお母様はエレベーター内に乗るときにはぎゅぎゅうに密になっていたのね。
そこでお母様は両手でパンと叩くとエレベーター内にいた私とお母様以外、密になっていた人達は消えたわ。
そして次にエレベーターで密になって私もお母様を真似て何度もするようになったわ。
ーー電車内ーー
「という怪異談よ」
「なんだ?それ」
みんなの反応はイマイチようだ。
しかし電車内は相変わらず利用客はぎゅうぎゅうと密なので私はいつものように両手をパンと叩く。
すると密になった利用客は私たち以外全て消えた。
みんなは私の怪異談よりも先程のお祓いの方が気になっていたようだ。
(パン、パン)
みんなも私を見て真似するようになって私は微笑んでいた。
ハチミツ 完
最初のコメントを投稿しよう!