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第3話 『大魔術師は庶民の味方です2』本編第40話の続き
フィンはミュリエルの水着を巧みに、素早く脱がした。
ミュリエルは露わになった胸を隠そうとしたが、フィンの手に阻まれた。フィンの手が、ミュリエルの両手首を掴み、背後に縛り付ける。隠したいはずの胸を、突き出すような格好になってしまい、ミュリエルは恥ずかしさから瞳が潤んだ。
フィンは濡れた瞳が愛おしくて、ミュリエルの震える瞼にキスをした。泣かせてしまったことに罪悪感など抱かない。むしろ、喜びを感じる。ミュリエルが、フィンの行動に一喜一憂する姿は、彼の支配欲を満たす。
ミュリエルの世界には俺だけが存在すればいい。この可愛い口が紡ぐのは、俺の名前だけでいい。俺にだけ笑いかけ、俺にだけ涙を見せて欲しい。
貪欲な支配欲が、フィンの体に渦巻いた。荒々しく抱いてしまいたい。淫らに壊れるところが見たい。何も考えられなくなるほど、責め立てたい。そんな醜い感情を押し殺すように、フィンはミュリエルを抱きしめた。
「フィン……愛しています」
「めちゃくちゃに抱きたいって欲望を、どうにかして押さえてるってのに、ミュリエルは意地悪だな」フィンはミュリエルの唇に、激しく濃厚なキスをした。
唇も、舌も、呼吸も、何もかも、フィンに食べられそうになったミュリエルは、フィンの唇が離れるのを寂しく思った。
ミュリエルの潤んだ瞳に見つめられたフィンが言った。「可愛い。可愛すぎて理性が崩壊しそうだ」
フィンの指がミュリエルの下半身に触れ、ツンと突き出した小ぶりな胸を口に含む。
舌先で弄ばれる胸の快感に、ミュリエルは体を震わせた。フィンの指がミュリエルの中に侵入し、弱い所を探り当てる。押し広げられる苦しさが、快感へと変わっていく。快感を求めていることに恥じらいながらも、ミュリエルは、もっと触ってほしいと言わんばかりに足を広げた。
フィンがミュリエルの右足を持ち上げ、深い所を刺激する。ミュリエルは責め立てられるように、押し上げられ恍惚とした。
フィンは、ミュリエルの足を抱え上げたまま、自身をミュリエルの中に滑り込ませた。硬く誇張したそれが、ミュリエルの肉壁を押し広げる。ミュリエルは苦しそうに息を漏らした。
フィンはミュリエルの尻を掴んで、ゆっくりと腰を動かした。2人のリズムが次第に重なっていく。気持ちいいところを擦られるとミュリエルは、歓喜に震える。それが、繋がった部分からフィンに伝わってくる。そのたびにフィンは、暴発しそうになる自分を抑えつけた。
ミュリエルの胸に吸いつき、快感を与える。右足を抱えられ、左足でどうにか立っているミュリエルは、フィンにしがみついて体を支えた。快感がミュリエルの体の中で、渦を描くように溜まっていく。もっと刺激して欲しいと、もどかしく思った。
フィンはミュリエルをくるりと回して、後ろから自身を突き入れた。フィンの手はミュリエルの胸を弄び、ミュリエルはフィンの首に手を絡めた。フィンの腰が激しくミュリエルの尻を打ちつける。
ミュリエルの抑えていた喘ぎ声が、プールの水音に重なる。頂点に昇り詰めたミュリエルの中に、フィンは自身を解き放った。
脱力したミュリエルの体を、水の中に沈んでしまう前にフィンが抱き上げ、ベッドへと連れて行った。
※本編第41話へ続く……
https://estar.jp/novels/26187573
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