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獅童『やっ。かおる君』
かおるの結末を同じ心境として心配し様子を見に来ていた獅童が塞ぎ込んでいたかおるの前に現れる
かおる『獅童さん、……ごめんなさい。ダメでした、せっかく皆に応援してもらって花火が綺麗に見える場所まで教えてもらったのに…、すみません…』
獅童『謝る必要なんてないよ。強がんなくていい、泣ける時に泣いときな、私が胸を貸したげる』
そう言いかおるを優しく抱き締める
獅童のその心遣いと温かさに
かおるの辛く凍りついていた心が溶け
目から自然と大粒の涙とその小さな口から
悔しさと悲痛な叫びが漏れ出た
かおる『う、ゔ。うわあぁあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙』
かおるの叫びは花火がかき消す
その辛さは獅童の温かさが包み込む
獅童『うん、辛かったね。いいんだ吐き出して、今は花火がすべてを消してくれる』
かおる『あ゙、あ゙、っ、僕、本当に好きだった!…お゙にぃのこど、あ゙いじでだ。ゔっ、でも、だめだった』
獅童『うん、でも君は勇気を出した結果はダメだったけど、お兄さんのこと嫌いになった?』
かおる『な゙ってな゙い。後悔もしてな゙い。ずっと心の中で想うより口に出して言ってよがっだぁ』
獅童『うん、これから君は強くなるよ。でも今は今だけは弱くたっていいだから、すべて私にぶつけな』
獅童の言葉にかおるは今まで我慢してた感情がとめどなく溢れてきた
かおる『ゔっあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っあ゙ぁ゙』
かおるが泣き止んだのはちょうど花火が終わる頃だった
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