大きな、小さな、私のあの子

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家の庭からこんなに綺麗な星空を見れるなんて、どうして今まで気づかなかったのだろう。そういえば、こうしてゆっくりと夜空を眺めるのは久しぶりな気がする。夫が大きなスコップで、私の足元に丁寧に土をかけているのを感じながら、あの子がとっくにこの世に居ないことをようやく認めることができつつあった。夫が私を優しく手にかけてくれたおかげで、もうすぐあの子のそばに行ける気さえしている。 泣きながら私の名前を繰り返し呼ぶ夫。抱きしめてやりたかったけれど、できはしない。屍人と成り果てた私は、見開いた目の中に綺麗な星空を取り込むばかりだった。
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