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「嘘…カッちゃん…どうして…」
結城さんは私の腕の中で顔に手を押し当てて泣いていた。
結城さんは、ずっと『カッちゃん』と名前を呼びながら泣き続けていた。
「里香ちゃん、私…私…カッちゃんから体を取り上げちゃった」
「違うよっ。三上くんは結城さんに体を返したんだよ。きっとそれを望んでた」
「里香ちゃん、私…カッちゃんに一生私の体を使って生きて欲しかった。カッちゃんが生きてくれさえすれば、私は何もいらなかった」
「わかるよ。同じ人を愛した者同士だから」
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