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「どうしたの?」
「カッちゃんが里香ちゃんと一緒にいた時の記憶が私の記憶になってる。私があたかもそうしてきたように。そしてカッちゃんが里香ちゃんを想う気持ちが私のものになってる。心から里香ちゃんを好きで好きで仕方なくて、何よりもどんなものよりも大切に思えるの」
「ホントに?」
「ホントだよ。私はカッちゃんの記憶と里香ちゃんへの想いを受け継いでる」
結城さんはそう言うと、私をそっと抱きしめてくれた。
私を抱きしめるそれは、まるで三上くんそのものだった。
三上くんに抱きしめてもらってるようだった。
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