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「里香ちゃん、カッちゃんがいなくなったけど変な事を考えちゃためだよ。私がカッちゃんの記憶と想いを受け継いだのは、カッちゃんが私に里香ちゃんを託したからなんだよ」
「結城さん…」
「里香ちゃん…カッちゃんのために生きて。私のために生きて」
「私、生きていてもいいのかな?」
「もちろんいいんだよ。それはカッちゃんも望んでいるから」
「うん…」
私は三上くんを愛していると嘘偽りなく言える。
三上くんと結婚し、一生彼のそばで添い遂げたいと思ってる。
でも、その願いは叶わぬものとなってしまった。
いつかは結城さんの中から消えてなくなってしまう事もわかっていたし、覚悟もしていた。
だからこそ、彼を失ったその時は私も命を立とうと決めていた。
だけど、目の前の結城さんの言葉を聞いて生きなきゃいけないと思った。
結城さんの一部になった三上くんの想いを無駄にしないため、生きて行こうと思った。
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