見渡す天地の作りかた

台風でもくりゃいい

　稲葉浩志のソロアルバム『マグマ』に収録されている曲のタイトルです。
　なんかたまーにそういう気持ちになりませんか？　学校とか会社に行きたくないときとか。
　台風で甚大な被害を受けた地域の方々とかには申し上げづらくはあるんだけど、でもほんとに『あー、今日台風くりゃ合法的（？）に休めるのになぁ』みたいな。
　ついでに『テレビとか見てニュースキャスター飛ばされそうになってて、窓ガラスは滝みたいになってて、外は轟々。稲光がピカーってして、どーんって雷が落ちて、「光ってからすぐ音したからさ、近いよね！」って、お菓子とかボリボリ食べながら家族で話し合うみたいな。
　そういう空気感ぜんぶひっくるめて『台風でもくりゃいい』って思う日。
　今日まさにそれでわたしは会社を休みました！って、明日も公休だから11連休するんだけどね！
　よくよく考えると、やはり推しの除隊こそが台風であったのかも知れぬ。
　と、推しの除隊日翌日のLIVE映像をふりかえって思うみのりさであった。

　全人類それぞれに台風、たぶん文化学的にはハレの日ってやつなんじゃないかと思うのですが、そういうふうには言いずらい、単なるソワソワワクワクドキドキダレダレの日があって、そういうときは全力でその空気感を味わうのがサイコーで、だから誰しもがなにかもをほっぽりだせるような世界になるといい。
　『お父さん、今日自分的に台風きてるから休むよ』って家族に言えて、それで『お父さんが台風の日なんだったらぼくも休むよ！』『じゃあお母さんも休む！』『ピザとろっか！』『いいね！』みたいなね〜。