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おかえり、ジンヒョン!
ジンヒョンとはBTSの長男JIN、本名キム ソクジンのことでございます。
明日6月12日、とうとうジンヒョンは除隊日を迎えます。一昨年12月、本人の誕生月ではありますが、寒いの大の苦手のジンヒョンが、北緯38度線近くの最前線に向かったのが、わたしにはほんとうに悲しく辛いことでした。きっと全ARMYがおなじ気持ちだったと思います。
ジンヒョンは、BTS法に守られ、いつまでも軍隊に行かないBTSの矢面に立ち、いつもいつも韓国メディアで悪口雑言を叩かれていました。本国ARMYはどれほど切なかったかしれません。
そんなジンヒョンがBTS法を自ら取り下げて入隊する意志を表明したことで、韓国メディアはみな、批判をようやくやめました。その後、順次弟たちも入隊しましたが、ジンヒョンの果断な決断がなければ、本国ARMYはどれほど長く切ない思いをしていたかわかりません。
偉大な長男、ジンヒョン。
入隊後、ジンヒョンは助教になり、特級戦士になり、そしてとうとう、民間人では最高位となる兵長にまで昇進しました。
その完璧すぎるルックスと優れた運動神経、なにより、如才なく誠実な立ち居振る舞いとスマートな頭脳、そして何気に高い攻撃力(笑)で、軍隊でも大人気ものだったようです。
そして、弟たちも今、おなじように優れた兵士として従軍している今、わたしは思います。
韓国と北朝鮮、もともとおなじ民族のおなじ国家がふたつに分断されたのは、大国のエゴが引き起こした戦争のせいです。
そして韓国にも日本にも、おなじように駐留している米軍がいます。
ほんとうはきっと、わたしたちは戦後を迎えてはいないのです。ガザの虐殺を見るまでもなく。
わたしたちはいつも戦時下にいるのです。わたしたち、全地球の民族が。
かりそめの平和に溺れているうちに、隣の人の頭がとつぜん吹き飛ぶ戦闘が、もしかしたら起きるのかもしれません。
だからこそわたしはものを書きます。書き続けます。
ほんとうの平和を生きる日を生き生きと目の前に現出させて、ずっとずっと、美しく豊かで、きららかに光り輝くなにかを綴っていきます。
『見渡す天地、遙かなり』もそのうちの一光景です。
どうかどうか、全民族が過去の恨みや呪いを昇華して、それぞれの理想を生きられますように。
ジンヒョンの除隊の前日の今日も、それを祈って、わたしは書きます。
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