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重箱の隅
エッセイスト、というものにはなれそうにない。
エッセイ集があたって有名作家になった方とか、むしろほぼエッセイかエッセイの延長線上にある小説を書く方とかいらっしゃるわけですが、どっちもちょっとなれそうにない。むしろなり方がわからない。
わたしはおよそ『個々人の固有の繊細な感性』だとか『人の心のヒダをつまびらかにする』みたいな能力に欠けている。
むしろ人の言質や行動を俎上にあげてじぶんの感性で深読みしてみたり、公序良俗に反する(と思われる)発言や態度を評して大岡裁きよろしく訴状にするのはほんとうに苦手で、自分の小説でさえ、キャラクターの内面を『〜はこう思った』みたいに書くのは避けまくる(むしろ今書いている『見渡す天地、遥かなり』はこの主人公の気持ちがわたしごときにわかるかよ! という地点から出発している)。
そんなわたしが今回、小説のためにこんな文章を書いてるんだからすごいなぁ。感心感心。
夢はananの巻末エッセイを書くこと、なーんて言ってたけど、こんなんじゃ需要はまったくなさそうです。
必要にかられればなんとかするのかなぁ?
単なる美容レビューになりそうな予感をはらみつつ書くのかな?
少なくとも、わたしが今やることは重箱の隅をつつくことではなく、大雑把でも地図を描くこと。
都市や街道が細かく書かれているわけではないけれど、眺めているだけで旅に行きたくなる、そんな楽しい美しい地図を書くんだ。かならずね。
今年のお誕生日に泊まった横浜のカハラのロビーです。美しかった〜。
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