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Ma Cityという小説
をスター特典としてアップしてあるのですが、ちょっとこれ、スター特典にしておくにはもったいないなぁと常々思っていて。
当時まったくエブリスタというサイトを把握しておらず、わたしは数々やらかしている。
『Ma City』をスター特典にしたのはそのなかでも最大のやらかしのひとつだ。ううう。
近々(いや、見通しそんなに甘くない。今年中)、改稿推敲を繰り返してなんとか、もうちょっとなんとか、楽しく読んでもらえる作品にしたい。
我ながら、発想と目のつけどころはものすごく良いと思ってるのです。元ネタに引っ張られているとはいえ。
見る人が見れば一発ですが、この作品はBTSの『Ma City』という曲から着想を得ています。
わたしの最推し、j-hopeの出身地で起きた光州事件からインスパイアされている曲で、とてもとても、アイドルの歌詞ではない。
わたしはリーダーのRMさんの歌詞が大好きなので、作中でもその部分をいちばん長く引用しています。『おまえはおれの夏、秋、冬、そしてすべての春』という部分ですね。
そして、小説のネタそのものはやはり光州事件にインスパイアされているのですが、主人公の眞龍寺 成生(しんりゅうじ しげお)の自らの生まれ故郷、横浜に対する想いについてはRMさんの歌詞から得たものが大きいです。
『おれに何億か渡して、別の場所で生きろって言われたって、そんなのゴメンだね。おれが自分を見失いそうになったとき、おれはそこで色褪せた昔の自分を探すんだ』
まぁ成生さんはとんでもない……とんでもないお生まれのとんでもない資産をお持ちの方なので、お金で自分の居場所を他人に決められるようなことはないですが、やはり心意気はRMさんと同様ですし、なにしろ、常に国家レベルの決断を求められる立場の方なので、やはりそういったときに『色褪せた昔の自分を探す』のは、彼にとってとてもとても重要事なんですよね。
そしてそれはきっと、今をいきるひとみんな、おなじではないかな、と。
人生の暗い道でつまづいたり、大きな岐路にきたとき、明るい方向へむかう鍵を見失ってうろうろして、自暴自棄になる。そういうことってしょっちゅうあります。
人はきっと、ほんとはずうっと手の中にその鍵を持ってるんです。
いろんなことがありすぎて、それがわかんなくなってるだけで。
だから、色褪せた自分のかすかな声を、弱々しかったけど確かに燃えていた魂のちいさな火花を、確かめる必要があるのだと思います。
成生さんは横浜と、そして世界一愛しい女性によって、その声と火花をなんとかじぶんに繋ぎとめています。
わたしはなにで繋ぎとめてるのかな。
きっとそれを知るためにわたしはものを書いているのでしょう。
今日これからも、明日もね。
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