パパのかたぐるま

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 僕の肩の上には僕そっくりな男の子。 「パパ、かたぐるまたのしいねー」 「そうだね」  きっとこの子も、いつかは僕と同じように誰かを肩の上に乗せることがあるんだろう。それは自分の子供かもしれないし、近所のチビッ子かもしれない。  その頃僕はおじいちゃんかな。 「かたぐるますきー」  でも今はこの肩の感触を、少しでも長く味わわせて。
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