第二章:グウェンフゥイファル、誕生

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 娘の《守護宝石》は真珠。  これまた四大貴石ではなかったが、伯爵夫妻はミルクホワイトに淡い虹のような色をまとった、その愛らしい宝石を見て目を細めた。 「可愛いこの子の肌のような色だね」と父。 「真ん丸な形も可愛らしくて、この子にぴったりの宝石ですね」と母。  穏やかで謙虚な似たもの夫婦は、娘の《守護宝石》を有難くいただいた。  年をとってから生まれた子供は目に入れても痛くないというが、その例にもれず伯爵は娘を溺愛した。  猫可愛がりした。  甘やかすうえにも甘やかした。  かくして子供は、見事なわがまま娘へと成長する。
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