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殺人鬼との賭け事
バシッ!!
顔を叩かれた。痛みで起きた。
あぁ、夢じゃない。現実だ。パニックになるのを抑える。
口枷され、両手両足、手錠で繋がれ、大の字で、脚立に拘束されていた。
「………おはようございます」
怖いよ。怖いよ。怖いよ!
恐怖で、身体が震えた。
「……よく寝れたかい?」
この殺人鬼は、裸姿のワタシをなめ回すように見ながら、挨拶をする。
「……大声出さないなら、口枷外すよ?もし、破ったら」
大きな冷蔵庫から、なにか取り出す。
「カエデちゃんもこうなるからね?」
黒い塊を取り出す。
なんだろう?この塊?
「…わかんないか。これはね。心臓だよ。昨日見せた、女の子の頭の部位だ。カエデちゃんは、賢いから、どうなるか分かったかい?私のお腹に入るかい?それなら、今から、解体するからね」
恐ろしい!!怖いよ!
ワタシは、ウンと頷く。
「いい子だ」
口枷を外してもらう。
ワタシは聞いた。
「ど、どうして、人殺しをするんですか?」
会話して、彼から、助かる術、ヒントを探る。
彼は、近づき、囁く。
「……助かりたいヒントはないよ?私は、普通の人間ではないからね。だから、君を美味しくするために飼うんだ。理解したかい?」
駄目だ!!この狂人は、会話できないと分かった。
それでも、諦めない。
「お、お兄さんの名前、お、教えてください」
彼は、言う。
「……佐久間りょうすけ。24歳。独身。もういいかい?君は、6回、イッちゃたから、死ぬ日は、24日後だ。あぁ、楽しみだな」
怖いよ?!怖い!!
「ま、待ってください。これから、挽回させてください。お兄さん、りょうすけさん、お願いします!!」
「ふぅん?死んだ娘達と同じだ。そう言って、私を満足させないで、殺して、食っちまったよ。嘘は嫌いだよ」
彼は、ワタシの股間を弄ってきた。
「ひゃ?!」
指が、舌のように、クチュクチュとワタシの股間を弄る。
「へぇ。死ぬかもしれないのに、もう、濡れてるね?もしかして、痛めつけられると興奮する方かな?」
怖い!怖い!けど、何かわからないが、身体が、彼を欲しがっている。
「見てご覧、君の愛液で、指、ビチャビチャだ」
ワタシの顔に、手を見せる。
ヌルヌルし、また、糸をひいている。
そして、ワタシの愛液を、彼は舐める。
「……美味しいね。命がけなのに、こんなスケベな娘初めてだよ。カエデちゃん」
三日月のような笑みを見せる。
だが、目は笑っていない。
人殺しって、こんな目をするんだ。
目は、穴が空いているように見える。
暗い穴、2つ。
助かりたい!!死にたくない!!!!
「り、りょうすけさん、ゲームし、してください」
彼は、うん?とした、不思議な表情をした。
「なんで?一回したのに、なんで、ゲームしないといけないのですか?もう、24日後に、私の食料になるのに。もう決めた事だよ?」
ワタシは、諦めない。食いつく。
「あ、あなたのゲームは、フェアじゃないです。ワタシの事、食べるなら、ワタシの要求も、のんでください!」
彼は、笑う。
「……面白いね、カエデちゃん。そうだね。君を食べるなら、もう少し、楽しもうかな?それで、何するの?」
おっ?ノッてくれた!
でも、どうすればいいか、考えてなかった。
彼は、ワタシの考えを読んでいる。そして提案する。
「……こんなゲームはどうかな?」
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