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3.ココロ守ってなんですか?
次の瞬間、私は学校の廊下に立っていた。
色がついてる。
……ってことは、元の世界に戻ったんだ。
あぁーっ!
白黒じゃないってだけで、めちゃめちゃホッとするよーっ。
「森谷さん」
「……ひゃい!!」
あぁ……。
思いっきりかんじゃった。
「いろいろ説明したいから、来て」
……うわ、うわあぁぁーっ!
信じられない。
私、守神くんに、てっ……ててっ……手をひかれてる!
さっきまでとは別の意味で、ドキドキが止まらないよーっ!
守神くんに連れていかれたのは、カウンセリングルームの隣にある準備室だった。
……といっても、置いてあるのは、たたんだ状態のパイプ椅子が5つくらい。
あと、窓際にあるデスクは、江守先生が使ってるのかな?
カウンセリングなんとか、ってタイトルの分厚い本が何冊か置いてある。
「とりあえず、そこ、座って」
「あ……うん」
守神くんが出してくれたパイプ椅子に、私たちは並んで座った。
……うぅっ。
あまりに距離が近すぎて、心臓がバクハツしそうなくらいドキドキするよーっ!
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