温泉卵

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「!」 僕らは連れ立って 温泉の女子風呂へ 顕わに脱ぎ捨てられる  ブラやパンチイなどの下着に 綺麗すぎるツヤツヤなお肌と 膨らみかけた胸なお肉 ぷるぷるんっとしたお尻などを鑑賞しつつ しかも今回は 撮影に来てる美少女アイドルグループまでいる 僕らは『それを青春だ~』とか  『神さま 今日も至福をありがとうございます』・・・とか 言うはずだったが そうなのだ そう言って そのありがたい幸せをかみしめるはずだった 生憎、捕まってしまった なんで教師一同とかアイドルのマネージャー達がパトロールしてるんだよ それになんで 第一発見者は よりにもよって猫なんだよ! にゃんパトロールしていた 可愛いご近所の猫ちゃん達が 餌をくれとばかりに泣き叫び 隠れていた場所を発見されて、悲鳴と怒号と共にタライやら石鹸、シャンプー瓶が飛んできた タオルを巻いた女子に踏まれ、蹴とばされる ちょっとした喜び いや、あの、その・・・しくしく 「きゃあああ」「ばかあああ!」 「生きて帰ると思うなあああ」 「ひゃああ」 ドカアン バシャアアン 温泉の浴場は大騒ぎのパニック状態 そんでもって 食事抜きとなった僕らは 前に買っておいた 温泉卵を涙とともに食べつつ こうしていた せつない温泉卵の味だった
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加