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え?ああライル。戦闘中ね?田所紀子はすぐに霊感で気が付いた。
職員の避難も始まってるわね?私も、打って出るか。
部屋の外に向かおうとしたところで、準級祓魔官の木薔薇卓が、入ってきたのが解った。
準級祓魔官は、陸自や警察から引き抜かれた、霊感はないが戦闘のプロ集団だった。木薔薇は、第一空挺旅団の若き隊員でもあった。
「殿下!すぐご避難を!現在!祓魔課には無数の爬虫類系妖魅が!」
ん?
紀子に飛びかかってきた蛇の首を、指で挟んでキャッチした、静也の姿があった。
「毒蛇から、紀子を守ったぞ?褒めてくれ」
「やかましい。あとでな?」
「さあ、殿下」
「木薔薇一尉。怪我は?」
「いえ、ありませんが」
「そうですか。でも、いつも木薔薇一尉というと、準級祓魔官です。と言わないんですか?血塗れですよ?木薔薇一尉」
そこで、静也に、無数の蛇が飛びつき、静也に牙を突き立てていった。
意識を失った静也。そして、木薔薇卓は、邪悪な笑みを浮かべていた。
「変に鋭い。あああ、バレちゃったね?」
そう言って、左手から伸びた蛇体が、、紀子の手足を拘束した。
「ぐっ。あんた。木薔薇さんを殺したのね?」
「まあね?メゲレズじゃないが、人間に化けるのに、人の皮を被るんだよ。でも、ああやっぱりいいなあ。百鬼姫の匂いは♡僕のヘミがいきり勃つよ。僕はフェクダ。ボテ腹皇女を食いに来た」
フェクダの下半身は、それは太く屹立していた。
「ああ、まあ、慣れてんのよこっちは。散々オス蛇ちゃんとか言ってたおっさんがいるし。静也、起立」
静也は、動かなかった。
「それ?とっくに死んでるよ?さて、僕の腕の中で、浅ましい声を上げろ。百鬼姫」
あれ?温羅は碧に取られてどっか行ったし、百鬼丸は?駄目だ時間がない。
姫の貫通式まで、あと10秒。ボテ姫展開こんにちは。
ふ、ふざけんなああああああああああああああああああああああああああああ!
「ちょ、ちょちょちょちょっと待て!こんな変態蛇に私が!静也ああああああああああああああああああああ!起きろお前はああああああああああああ!」
紀子の悲鳴は、いつまでも響いていた。
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