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明らかに、勘解由小路真琴は発情していた。
島原志保を巻き込んだ乱交未遂を終えて、真琴は部屋に夫を引き込んでいたという。
「もう可愛すぎて死んじゃいそうだぞ♡まーこと♡」
「キュウウウウウ♡莉里ちゃんがいたので我慢してましたが、もう限界でちゅ♡真琴の子宮口を、お餅のようにトントンしてくだちゃい♡」
夫の首に腕を回し、キスをおねだりしていた。
「ちゅぶ♡んちゅ♡もう我慢出来ないよ♡オス蛇ちゃん何とかしておくれ♡」
「はい♡」
ズボンをずり下ろし、ボッキンしたオス蛇ちゃんに、軽く言葉を失っていた。
まあ♡いつもよりこんなにおっきい♡チュ♡
クラクラする匂いの元に、キスしようとしたところ、
「パパ。これが雄しべか?雌しべはどれなのよさ?」
ああ。莉里こいつ。
「俺に引っ付いていてたのか。忘れてた。うん。今日は父ちゃんと寝ようっか」
「うん!パパ大好きなのよさ!」
「真琴も、ごめんな?」
シュンとしちゃったオス蛇ちゃんをしまって。
「いえ。緑くん。今日はお姉ちゃんも一緒ですよ?」
ウキウキ顔の莉里をパジャマに着替えさせていると、思い出したように勘解由小路は言った。
「そういえば、昨日は碧と何があったんだ?莉里。俺達がホールでイチャイチャ踊ったあとだろう?」
「あん?あああれなのよさ。踊って肉食べたあと、部屋に戻ったら兄ちゃんもいて、兄ちゃんが三田村さんを呼んだのよさ。ホットミルク持ってきた三井田村さんにガチガチに緊張してた姉ちゃんが、ブバっとやらかしたのよさ。えぐい匂いがしたのよさ」
「それで笑ったのかあ。いいか莉里?そういう現象を、一々論うなよ?人間はどうやったって出るもんだぞ?母ちゃんだって、つい」
「――つい?つい何でしょう?」
「うん。腕がセニョールトルネードみたいに捩じれちゃってる。石山さん助けて。うん。真琴はそんなことしないもんだ。つまるところ、莉里だって、碧だって、な?」
セニョールトルネード。グニグニ捻れて回る、エリアトラウトの必殺兵器だった。
「話してる内に、緑くんがプピって可愛い音してたけど、まあそういうもんなのよさ?うん、解ったのよさ。莉里は三猿の誓いを守るのよさ」
「ああもういい子ね♡莉里ちゃん♡大好きですよ♡」
「ただ、まあ碧は家出してヨーロッパ旅行とかするとは思えんからなあ。流紫降いないし。ヘリに、流紫降が何人か勝手に乗り込ませたから、なおさら独りぼっちはないし」
あん?更に勘解由小路はけったいな声を発した。
「あれ?三田村さん?俺の携帯どこ行った?この前冷蔵庫の中だったっけ?」
実は、この父ちゃんよくやることではあった。
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