二度寝と自慢と

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僕は中学三年生、ある日起きて眠かったから、心の中で時間止まればもっと寝れるのになんて考えてたら本当に止まってた、母親はキッチンで目玉焼きを作りながら止まっていた、父親は動かないテレビをソファーに座りながら眺めていた。 そして僕は二階に戻って二度寝を始めた。 もしかしたらもう時間停止は使えないかもしれないからさ。 深い眠りから目が覚めた、のにまだスマホの時間は朝七時を表示していた。 そろそろ時間が動き出す方法を考えてみてみた。 まず最初に時間よ動け!と唱えてみた。 それと同時に一階からテレビの音と微かな卵を焼く音が聞こえた。 僕はそれで確信した、超能力者になったと。 学校はいつも通りに授業を受けて、昼休みになった 早速友達1人を校舎の裏に呼び出して自慢することになった。 「よし、ここでいいか」 「早く時間止めろよ~」 「おし、じゃあ止めるぞ!」 「いいぞ~」 時間よ止まれ さっきまで聞こえていた体育館からの声も草の音も車の音もすべての音が止まった。 (よし、止めたぞ・・・・時間よ動け!) 「はい止めた~」 友達は眉を一つ動かさずこちらを見つめていた。 「何も証明になってないぞ」 「なんでだよ!全部止まってたんだぞ!」 「仮にお前が時間を止めたとして、俺も止まってるんだぞ」 「そうだよ?」 「で、俺はどうやってお前が時間を止めたのを確認するんだ?」 「あ~」 「馬鹿かよ」 興奮しすぎてすっかり忘れていた。 「どうやって証明できるかな」 数秒二人で考えて見るといい案がすぐに思いついた 「お前が時間停止するとき俺に触れてればもしかして俺もお前も動けるようになるんじゃないか?」 「それだ!」 すぐに友達の肩をつかみ時間よ止まれ!と唱えてみる
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