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授業は滞りなく進んでいたが、三時間目自習の時間、先生が離席中に友達が歩いて僕の席まで向かってきた
「おい、何か、おかしいぞ」
「何が?」
「おかしいんだ、先生たちの様子が」
「おかしいって、何が?」
「何かすごい慌ててる」
「ふ~んまぁ大丈夫じゃない?」
突然窓の外別校舎の教室から悲鳴が聞こえ、それが一瞬にして遮られるかのように聞こえなくなった。
友達は窓から身を乗り出し別校舎を凝視しながらつぶやいた。
「半人だ」
教室は一瞬静まったがすぐに皆状況を理解し始めた。
功績のため討伐に行くという人。
急いでバックに荷物を積める人。
何も持たずすぐに別出口を目指す人。
僕は何もせずただその場にいた
「これ、ど、どうすればいいの?」
「とりあえず、逃げ・・・」
ドンと鈍い音が聞こえ勢いよく教室のドアが開いた。
何かを持っている、暗い顔で髭を生やした男が少し俯きながら
「お前らぁ優秀だってんだな」
「俺はぁ優秀なぁ奴がぁ嫌いだぁ」
男子数人と女子二人が詠唱を始めた。
「でも、ガキはぁガキだなぁ遅い」
男が銃を構えた瞬間詠唱していた全員の頭がはじけ飛んだ。
何人かは腰が抜けて立てなくなっていた。
「うわあっぁぁぁぁ」
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