目が覚めるまでに

1/1
前へ
/22ページ
次へ

目が覚めるまでに

あともう少しだけ……このまま……眠っていたい…… ……えっ?なに?どういうこと?―― 身体が重い……身動きも取れない…… 暑い……苦しい……誰かが乗っているみたい…… えっ、誰?やだ……目を開けたくない……怖すぎる…… 願いも虚しく目が冷めてしまう。こわごわとそっと(まぶた)を開ける。 そして目に飛び込んできたのは、まるまると太った気持ちよさそうに眠る愛猫の顔であった。 「はぁ……重すぎる……おまえは……胸の上に寝るのはやめて」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加