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「汚れた手でサヴィトリ様に触らないでください!」
カイラシュがサヴィトリを奪い返す。
(どうなってるのこれ)
状況がまったく把握できないサヴィトリはただ呆然とすることしかできない。
「ヴィクラム殿のそういうところが昔から嫌いなんですよ! 脳みそまでどっぷり酒浸りのくせに、たまに喋ったと思ったら美味しいところを全部かすめ取っていきやがってくださるところが!」
ぞんざいなのか丁寧なのかわからない口調でカイラシュは文句をつける。
「というかサヴィトリ様もサヴィトリ様です! なんなんですかヴィクラム殿に対する時の妙に可愛げのある反応は! わたくしに対する時とまったく違うではありませんか悔しいいいいぃぃいっ!」
カイラシュの矛先がサヴィトリの方にも向いた。こうなった時のカイラシュは本当に厄介だ。
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