4-7 一番ではない男★

5/6
前へ
/175ページ
次へ
「思ったよりそそるな」  ヴィクラムがくつくつと喉を鳴らして笑う振動が、サヴィトリの裸の胸に響く。 「っく、ぅ……ん……はぁ?」 「無理をさせたくなる」  先ほどよりも潤んだ秘裂にヴィクラムは指を忍ばせた。とぷ、と音を立てて埋もれていく。 「うぅん……や、あんっ……」  サヴィトリは何かに突き動かされるように身をよじった。異物を排斥するように自然と下肢に力が入る。痛みはもうなかった。  ヴィクラムは膝を進めてサヴィトリの足を押し広げた。あふれる蜜を指でかき出すように浅い抽送を繰り返す。  少し上がったヴィクラムの呼吸と、ちゅぷ、じゅぷ……という卑猥な水音がサヴィトリの鼓膜を震わせる。 「あっ、あっ、ああっ! いやぁ……はず、か、しい……あぁん、やだよぉ……」  全身にもどかしい刺激が走り、サヴィトリは身体を揺らさずにいられない。鼻にかかった甘ったるい声が勝手に漏れる。 「そういう趣味はないつもりだが、『だめ』とか『やだ』と言われるとしたくなるものだな」  ヴィクラムはだんだんと慣らしていくように指を深く入れていく。第一関節までしか入らなかったものが指の根本まで咥えこむようになるまで、さほど時間はかからなかった。
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加