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カイラシュさんは、なんか普通に直撃食らって焼け焦げてるけど……まぁ、平気でしょ。セクハラのし過ぎで、サヴィトリに殴られたり氷術で氷漬けにされても無傷でぴんぴんしているくらいだし。あの人だけ、なんかコントやギャグ世界の住人みたいな耐久力してるんだよね。
「まぁまぁ二人とも、少しくらいはヴィクラムさんの言い分を聞いてもいいんじゃないですか。サヴィトリに部屋から出てきてもらうヒントがあるかもしれませんし」
俺はダメ元で提案してみた。
別にヴィクラムさんを助けたいわけじゃない。これ以上第三厨房を壊されたくないってだけ。こつこつ真面目に地道に着実にやってきた俺の評価に関わる。
サヴィトリの名前を出したおかげか、カイラシュさんとナーレンダさんの手が止まる。この二人はわりと御しやすい。
停戦のチャンスを得たヴィクラムさんは、考えうる限りで一番の悪手に出た。
「俺は指しか入れてない」
「「最低」」
カイラシュさんとナーレンダさんの声が綺麗にハモる。
正直、俺もハモリに混じりたかった。
ヴィクラムさんは脳を介さないで発言するから本当にダメだ。救いようがない。
俺は諦めてリフォームを申請することを心に決めた。三人に支払ってもらおう。
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