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5-3 知らない舌★
美しくも腹立たしいカイラシュの顔を、サヴィトリは思いきり蹴り飛ばしたくなった。
しかし、そんな思いがよぎった瞬間、カイラシュに膝裏を押さえつけられた。そのまま大きく足を広げるような形にさせられる。
「やだっ! 離せ!」
「わたくしとしてはサヴィトリ様に足蹴にされるもの好ましいことの一つですが、今ちょっと本気で蹴ろうとしたでしょう?」
「さらっとおかしな性癖垂れ流すな変態。前歯の一、二本ぶち折ってやりたいと思ってる」
「正直なのは大変素晴らしい美徳です。が、この状況においては下策としか言いようがありません。違った意味で正直になられるのであれば、歓迎いたしますが」
角が綺麗に取れ、卵型の水晶のようになった氷で割れ目の周囲を楕円になぞる。溶けた水がのろのろと下り、充血した花芯や割れ目を通ってシーツを濡らす。そのたびに身体の奥がきゅんと疼いた。
「はぁんっ! ……やっ……ほんっと、へん、たい……!」
「感じながら言われても、罵倒ではなくただの誉め言葉ですよ」
氷の先端が秘裂に押し当てられる。あっ、と思った時にはすでにちゅるんと中に飲み込まれていた。
冷たさと灼熱感に交互に襲われ、サヴィトリの喉から声にならない悲鳴が漏れる。どうにか押し出そうとしてもカイラシュの指が浅く蓋をしているため、かえって奥へと入り込む。
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