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(こんなの私知らない……!)
現実でされたことがないはずなのに、カイラシュの舌による愛撫が妙に生々しい。
サヴィトリとしては積極的に思い出したくはないが、実際にカイラシュに触れられたことがあるのは上半身だけ。ヴィクラムの時は、指でされた後に意識が飛び、アルコールの影響もあって朝まで眠り続けてしまった。それ以上のことはしていない。
「ふふ、まだ会話ができるくらい余裕あるじゃないですか。こんなに濡らしているのに」
「そんなの、カイが氷なんか入れるからっ……!」
「いくらわたくしが舐めとっても涸れる気配がなく、それどころか、さらにあふれているように見受けられますが」
カイラシュは潤みの中心に無造作に指を入れ、掻き出すように動かした。じゅぶじゅぶと空気を含んだ音が響く。
「やっ……!」
「ほら、少しいじっただけでこんなに」
サヴィトリは先んじて目をつむり顔を背けた。カイラシュのことだ。絶対に見せつけてくる。
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