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「おや。拗ねてしまわれたのですか。可愛らしいことで」
カイラシュは気にした風もなく、再び秘部に顔を寄せた。
穏やかな愛撫だった先ほどとは違い、今度は荒々しく舌を中へとねじ込んだ。隅々までしっかりと味わうように内側に舌を這わせる。刺激に反応してしたたる蜜を吸い、熱く湿った吐息を漏らす。別人と入れ替わっているのではないかと錯覚するほど、カイラシュはその時々で緩急の異なる責め方をしてくる。
「……ああぁっ! あっあっ……あっ、そんなに、しないで……わたしっ……はあぁんっ!」
サヴィトリの身体が大きく跳ねる。カイラシュの舌を締め付けるようにぎゅっと内奥が収縮した。酸欠の時のように目の前がうっすらと白くなり、身体が勝手に空気を求めて貪欲に喘ぐ。
(どうして私は夢でこんなことされてるの? 明晰夢は第三者からの術による干渉によるものが多いけれど、もちろんそうじゃない場合もある。もしも単純に夢を見ているだけだとすれば、私は無意識のうちにこんなことを望んでいるの……?)
認めがたい結論に思い至り、サヴィトリは目頭が痛むのを感じた。恥ずかしいのか、悔しいのか、言い表せない感情で視界がぼやける。
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