5-5 一番じゃなくていい

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「……それもあるっちゃあるけどさ」  ジェイは困ったように、つかまれた手を見下ろす。 「ね、サヴィトリ。俺のことも少しは意識して」  ためらいがちに、つかまれていない方の手でサヴィトリの撫でた。 「一番になりたいわけじゃないし、なれるとも思ってないけれどさ。ほんの少し、心の片隅でいい。俺の居場所を作って」
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